Bashのワザを極める!便利なコマンドとカスタマイズ10選

BashはLinux環境での作業効率を向上させる強力なシェル環境です。
日々の業務や開発で役立つBashのワザを10個厳選してみました

 

1. .bashrc と .bash_profile の違い

Bashには設定ファイルとして .bashrc.bash_profile がありますが、それぞれの用途が異なります。

.bashrc は、通常のターミナルを開いたときに実行されるスクリプトで、エイリアスや環境変数の設定を記述するのに適しています。一方、.bash_profile はログイン時にのみ実行されるため、システム全体の環境変数を設定するのに向いています。

例えば、以下のように .bashrc にエイリアスを追加できます:

この設定を反映させると、次回ターミナルを開いた際に ll を入力するだけで ls -la を実行できます。

また、ログイン時に特定の環境変数を設定したい場合、.bash_profile に記述します:

こうすることで、ログイン時に PATH に新しいディレクトリを追加できます。

まとめると:

  • .bashrc → 通常のターミナルセッションごとに実行
  • .bash_profile → ログイン時にのみ実行

もし、すべての設定を共通化したい場合、.bash_profile に以下の記述を追加することで、.bashrc をログイン時にも実行できます:

この設定を行うことで、ログイン時にも .bashrc の内容が適用され、設定の統一が可能になります。

 

2. alias で作業効率を向上

よく使うコマンドを短縮するには、alias を活用しましょう。

実行例:

設定を永続化するには、~/.bashrc に記述し、source ~/.bashrc を実行します。

 

3. ファイル操作の基本

Bashではさまざまなファイル操作が簡単にできます。

実行例:

また、ディレクトリをコピーする場合は -r オプションを使用します:

これにより、my_folder 内のすべてのファイルを backup_folder にコピーできます。

 

4. history の活用と検索

過去のコマンドを検索するには history コマンドを活用しましょう。

実行例:

また、Ctrl + R で履歴検索が可能です。

 

5. !! や !$ を活用した履歴ショートカット

直前のコマンドを繰り返すには、!! を使用します。

実行例:

また、直前のコマンドの最後の引数を取得するには !$ を使います。

実行例:

 

6. ループ処理で連続コマンドを実行

Bash でループを使うと、複数のファイルやプロセスを一括処理できます。

実行例:

 

7. Bashでのワンライナー活用

ワンライナーを使うことで、簡潔に強力な処理を実行できます。

実行例:

このようにパイプを活用することで、データを効率的に処理できます。

 

8. set -x でデバッグモードを活用

スクリプトのデバッグには set -x を使用すると便利です。

実行例:

 

9. ファイル検索の効率化

Bashの find コマンドを活用して、効率的にファイルを検索できます。

実行例:

このように、特定のディレクトリ内で条件を指定してファイルを素早く探すことができます。

 

10. プロセス管理の基本

Bashでは、プロセスの管理を効率よく行うことができます。

実行例:

また、特定のプロセスを終了するには、以下のコマンドを使用します:

これにより、プロセスID(PID)を指定してプロセスを強制終了できます。

 

いかがでしたか?知っているコマンドや使い方はどのくらいありましたか?
bashはとても便利なので、どんどん使っていきましょう!

 
 

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