cronの変更方法です。
以前にcronコマンドについて話をしましたが、今回はcronのバックアップ機能とリストア機能を使って安全にcronを変更していこうという内容です。
バックアップ機能とリストア機能と大げさに話をしていますが、実は結構簡単です。
cronのバックアップ方法
バックアップしたいユーザで実施してください。
フォーマット
crontab -l > 出力ファイル名
実際のコマンド例
crontab -l > crontab.backup
cronのリストア方法
こちらもバックアップしたユーザで実施してください。
フォーマット
crontab 出力したファイル名
実際のコマンド例
crontab crontab.backup
/var/spool/cron/から実行
上のcronバックアップ方法に抵抗がある方はsudo
権限もしくは、root
ユーザになれる方限定で次の方法ができます。
sudo
の場合
sudo cat /var/spool/cron/cronの実行ユーザ名 > 出力ファイル名
root
の場合
cat /var/spool/cron/cronの実行ユーザ名 > 出力ファイル名
そもそも/var/spool/cron/
とは?
/var/spool/cron/
とは?
ユーザごとに設定されたcronの設定ファイルの保管場所になります。
任意のユーザでcrontab -e
やcrontab -r
を実行した場合は、/var/spool/cron/
配下に置かれている実行ユーザ名のファイルが即時反映されます。
crontab -e
やcrontab -r
を使用せずにcronの中身を変更したい場合は、/var/spool/cron
配下のファイルを複製し、そのファイルを修正。
修正したファイルでリストアが安全な方法になります。
ただし、前提条件で話した通り、sudo
権限を持っていること、またはroot
にスイッチできることが条件になりますので、できない場合はcrontab
コマンドでの対応になります。
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